インドネシアに留学している友達が、今帰国している。
忙しくてなかなか会う時間をつくれなくて、先週やっと会えた。
そして、一昨日にも会った。


4日にはまた向こうに行ってしまう彼女が、一昨日帰るときに言った。
「元気でねー。また10月には帰ってくるから。さよなら」


「さよなら」とか「さようなら」という言葉は好きではない。どちらかというと嫌い。
それを言ったり言われたりすることによって、すごく寂しくなる。胸の奥に穴が開いたような、何ともいえない感覚がするから。それは、相手が好きな人でも嫌いな人でも一緒のことで。


そのとき彼女は「さよなら」と言って、握ってた手を離したんだけど、途端その感覚に耐えられなくて泣きそうになってしまった。「さよなら」って言われたら、もう二度と会えないような気がして。だって、日本のどっかじゃなくて、海外だもん。しかも宗教も社会も気候も全然ちがう、予想よりかなり「え?」ってことが多いとこに、一人で行ってしまうんだもん。


結局彼女は「じゃあねー」に言い直してくれて、あたしが見えなくなるまで見送ってくれた。見送る側はあたしなのに。


半年で、今度また会える。半年経ったら、どうなってるんだろう。
どうなるにせよ、半年後に元気で会えることを今から心待ちにしている。